デジタル化推進支援サービス

デジタル社会でも輝き続ける

デジタル格差による業界勢力図の変化はスピードを増すばかりで、企業が提供しているサービスを見るだけで、その差がハッキリとわかるようになってきましたね。 今や、デジタル社会の中で信頼を失わないようにしていくことが、企業の生き残りをかけた重要な課題となっています。

革新的な技術を活用して競争力を高めることを「DX」(デジタル・トランスフォーメーション)といいますが、 その目的はあくまでも「競争上の優位性の確立」であり、その本質は「データ」です。 DX推進を効率よく確実に実行していくためには、「データの一元化」と「全体最適化」を目的とした基盤整備が必要です。 DXを推進しなければデジタル社会の敗者になることは明らかでしょうし、中途半端に取り組んでいてもライバル企業に追いつくことはできません。

数年前までは、エンジニアのスキルが多少低くても情報システムを維持できましたが、 今ではデジタル社会の変化に短期間で追い付いていくための企画設計力がないと、取引先とのパートナーシップを維持していくことが難しくなってきており、 多くの企業で特に喫緊の課題になっているのが、DXを推進するための「高度人材の確保(育成)」と「システム部門の体制の立て直し」です。

きちんと取り組めば短期間で成果を出すことができるDXですが、準備が不十分なまま取り組んでしまうと、やればやるほど部分最適化が進んで、システムが見る見るうちに絡み合ってしまいます。 複雑化したシステムは、その後のシステム改修を困難にするだけでなく、システム部門のマンパワーもどんどん増大して、やがてお約束のように不整合が生じて立ちいかなくなってしまいます。

最近では、ITベンダーに342億円を投じたにもかかわらず、システム障害で信用を失墜させてしまった江崎グリコの事例がありましたね。 ごまかして運用してきた複数のシステムを、一度に新システムに移行しようとして失敗したこの例を見ても、 DXを推進するためには、「データの一元化」と「全体最適化」を目的とした基盤整備との二段構えで臨むことが、いかに重要でかつ安全であるのかがよくわかります。

もしも、SESではなく社内のメンバーが中心となって、身の丈に合った手順で、身の丈に合った成果を出す方向のDX戦略企画の立案ができていたら、 あれほどの巨額に膨れ上がることはなかったでしょうし、失敗からのリカバリーも早かったと思います。とても残念ですね。

弊所では、DX化に最低限必要なプロセスを、社内のメンバーだけで推進しながら、DX人材を育てたいと考える中堅中小企業のお手伝いをしています。 ぜひお気軽に お問い合わせフォーム からご相談ください。

【 DX戦略企画支援 】30分:5,000円(税別)


建設会社様でのDX支援事例

ITのことはよくわからなかったけど、DXを推進して会社が見渡せるようになった。やるべきことが明確になって、今はそれをすぐに実現できるし、ライバル企業を加速度的に引き離していることを実感できるようになった。ありがとう。

今では満足げにこうおっしゃってくださる社長さんですが、 当時はライバル企業との差が目立ち始めていた時期で、事業規模が大きくなるにつれて資材の手配が遅れる場面も見られるようになり、システム部門に対する不満が大きくなっていました。

会社が小さいうちであれば他社製の基幹システムにしても恥ずかしくないのでしょうが、独自の強みとノウハウで顧客の信頼を勝ち取ってきた中堅企業ともなればそうはいきません。 許認可業務で訪問させていただいたときに「自社の強みを活かしてこの窮状を打開できないものか」と世間話のようにご相談いただいたのがこの頃です。

悪循環から抜け出せずにいた

機能メニューを拝見させていただいたところ、場当たり的な機能追加を繰り返して身動きが取れなくなっていることが明らかでした。

このままではシステム部門のマンパワーがどんどん増大してしまい、顧客の視点や財務の視点での成果につなげる肝心な取り組みが難しくなってしまいそうです。 もがけばもがくほど深みにはまってしまうこの状況から抜け出すためには、一度立ち止まって、経営レベルで整理し直す必要があると思いました。

すぐに始められることもある

弊所が提案したのは『改革の余力を生み出すための対策』と『ライバル企業に短期間で追い付くための準備』を同時に進めること。 これをどのくらいの期間でやれるのかを見れば、開発チームの能力も確認できます。

事業部ごとに分かれているデータを一元化 → DXの本質でもある「データ」を再構成
基幹機能の全体最適化 → DXのスピードに悪影響を及ぼす要因を取り除く①
紙と手入力をできる限り減らす → DXのスピードに悪影響を及ぼす要因を取り除く②
サービス基盤のマイグレーション → 競争力を回復させる基盤を整えておく

今思えば、社長さんは、この提案だけで今まで何が欠如していたのかをすぐに理解されて、このタイミングで成功のビジョンをぼんやりイメージできたのではないかと思います。 ガバナンスの重要性についても十分に理解しておられましたので「DXのモヤモヤ」で長い間思い悩むこともなかったようです。

大事なのはスピード感

以前は、強みを増幅させて財務の改善に繋げていくガバナンスの枠組みが存在しておらず、それぞれのチームが視野の狭い取り組みをバラバラに行っていたようです。 そのため、改善内容が嚙み合わずに後戻りすることも多く、結果的には、IT部門の負担が増えていくだけで、顧客満足度の向上にはほとんど貢献できていませんでした。

まずは、自社の強みと革新的な技術を融合させて財務の視点の成果に繋げる「成功のビジョン」を明確に示すためのお手伝いをさせていただき、 それをモニタリングサイトのトップに掲示して、改革の成果を見える化することにしました。

ハード面とセキュリティ面の弱点についてはクラウド化で解消できる範囲にとどめることにしたことで、 わき道にそれることもなくなり、社内のすべての人が同じゴールに向かって、自信をもって効率よく取り組めるようになりました。

信じられないほどガラリと変わった

事業部ごとに別々だったデータを統合しDX推進の準備が整ったところで、本格的な改革の手始めとして取り組んだのが「DX版デジタル野帳」を開発して現場と経営を直結させる試みでした。

これが思った以上に満足のいくものに仕上がったことで社内の雰囲気がガラリと変わって、内部プロセスのデジタル化やAI活用の具体的な手順もクリアになり、 たった3年ほどの短い期間で、以前の半分以下のマンパワーで社内業務から顧客サービスまでを一気通貫で管理できるまでになりました。

社内業務にはかなりの余裕が生まれ、その分を顧客サービスを充実させることに使うことができるようになり、お客様からも嬉しい評価をいただけるようになったようです。

成功を手繰り寄せることができたのは

DXを推進するということは、デジタル社会で生き抜く力を試されるということでもあります。

もしも開発担当者さんの能力が足りていなかったら、データ統合の段階でパフォーマンスを低下させてしまって、大きなダメージになっていたかもしれませんし、 ITガバナンスやDXに対する経営層の理解が足りていなかったら、目先の評価を欲しがる人の意見に流されて何年経っても脱皮できなかったでしょう。

成功を手繰り寄せることができたのは、情報動脈の再整備を一度でズバッとやり抜き、成功のビジョンを的確に伝え続けた、社長さんの強い信念とリーダーシップが会社全体を引き上げたからだと思います。

成熟度の高い次のステージへ

品質を保ったままDXの一巡目を完遂させるためには、能力を一段上げたチームに構成し直す必要がありましたが、 革新的な技術を活用した業務プロセスのブレイクスルー、顧客や協力会社とのパートナーシップの強化、DXの本来の目的である「競争上の優位性の確立」といった観点でも、 自信をもって積極的に提案してくれるチームになってくれたことが何よりの収穫だったようです。

もう「業務改善」と称していたずらに小手先の機能を基幹システムに加えてしまう愚かな取り組みが評価されることはないと思います。 今後は、ライバル企業の手の届かないところで悠々と成長していけそうですね。

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